読切小説
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【シェアードワールド企画unei】ライ麦畑は崖の上
「おい、お前」
 ダンタリアンが校舎の廊下を歩いていると、階段を通り過ぎるところで上の方から声がした。見れば、階段の途中にエイハブが座っていた。
「ダンタリアン、おれからお前に話しておくことはほとんどないが、忠告しておくことがある。国王一座は抜け目ない奴だ。あいつは何か重大な嘘をついているぞ。嘘に関してだったら、おれの勘はよく当たる。とにかく信用しない方がいい」
 彼はそれだけ言い、松葉杖を持って片足で立ち上がる。
「あいつのやり方は気に食わない。おれは嫌いだ」
 そう言い残して、エイハブは松葉杖と手すりを使ってゆっくり階段を上って行った。
17/06/15 00:04更新 / 黄色信号機

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